映画最高!(Cinema + Psycho)

映画に関するあれやこれやについて綴っていきます。映画の感想をメインに、映画にまつわるエピソード、そしてワンポイント心理学を紹介していきたいと思います。

2024-01-01から1年間の記事一覧

映画「四月になれば彼女は」感想 ―映画に、恋に、川村元気に期待するもの―

「四月になれば彼女は」概要と感想 期待値とスケール感 川村元気の携わった映画作品 ワンポイント心理学 ~自伝的記憶と感情~ 「四月になれば彼女は」概要と感想 川村元気の同名小説の映画化。婚約者との結婚を間近に控えていた主人公が、かつての恋人から…

映画「変な家」感想 ―ホラー演出の代償に失われたものたち―

「変な家」概要と感想 ホラー演出のために犠牲になったものたち(ネタバレ全開要注意!) 残された謎と超私的超解釈(ネタバレ全開要注意!) 大胆なフォーマットチェンジの映画 ワンポイント心理学 ~迷信を信じてしまう訳~ 「変な家」概要と感想 ウェブラ…

映画「マダム・ウェブ」感想 ―イマイチ話題にならなかった要因と予知能力のウソ・ホント―

「マダム・ウェブ」概要と感想 ヴィランのキャラクター・設定のブレ。エゼキエルとは何なのか?(ネタバレあり) 予知能力が関連している映画 ワンポイント心理学 ~予知能力と心理学~ 「マダム・ウェブ」概要と感想 マーベル・コミックのヒーロー、"マダム…

映画「落下の解剖学」感想 ―延々と語り合いたい考察系映画のススメ―

「落下の解剖学」概要と感想 夫婦の関係性とパワーバランス 観た人と延々と語りたい!考察系映画 ワンポイント心理学 ~感情バイアス~ 「落下の解剖学」概要と感想 カンヌ国際映画祭でパルム・ドールに輝き、アカデミー賞にもノミネートされたフランス映画…

映画「マッチング」感想 ―あえてそれを死卍と呼ぼう―

これまで当ブログでは比較的真面目に映画の感想を書いてきたつもりです。とりわけ考察のしがいのある作品をピックアップして記事にしているのですが、観る側の姿勢としては基本的には食わず嫌いを避けておりまして、要するにタイミングさえ合えばなんでも観…

映画「夜明けのすべて」感想 ―原作と映画の親和性―

「夜明けのすべて」概要と感想 藤沢さんと山添くんの対称性 原作と映画の親和性について(ネタバレあり) ワンポイント心理学 ~共依存~ 「夜明けのすべて」概要と感想 瀬尾まいこの同名小説を「きみの鳥はうたえる」「ケイコ 目を澄ませて」の三宅唱監督が…

映画「ボーはおそれている」感想 ―アリ・アスター監督作品における母親像と不安障害―

「ボーはおそれている」概要と感想 ボーと母親の関係性について(ネタバレあり) 母親の存在の神格化(ネタバレあり) 水(water)は人を生かしもするが、殺しもする。(ネタバレあり) ワンポイント心理学 ~不安障害~ 「ボーはおそれている」概要と感想 「…

第96回アカデミー賞発表! ―予想結果と雑感―

現地時間の3月10日(日)に第96回アカデミー賞が発表されました。自分の予想結果とともに振り返っていきたいと思います。記載は発表順に揃えました。受賞作は赤色、自分の予想が的中している場合は太字で示しています。 助演女優賞 短編アニメーション賞 長編…

第96回アカデミー賞 全部門受賞予想

映画ブログも復活させたことで、アカデミー賞予想もしていきたいと思います。 日本未公開だったり、配信のみの作品などもあって全ての作品をチェックしている訳ではありませんので、特に短編賞はトレーラーやあらすじだけで予想をしていますので、まあ当たる…

映画「哀れなるものたち」感想 ―原作との比較で見えてくる"哀れなるもの"とは―

「哀れなるものたち」概要と感想 「哀れなるものたち」原作と映画の違い(微ネタバレあり) 比較することで明らかになる差異(微ネタバレあり) 誰が「哀れなるものたち」なのか ―タイトルの意味についての考察―(ネタバレあり) ワンポイント心理学 ―発達心…

映画「ある閉ざされた雪の山荘で」感想 ―東野圭吾30年前の新境地―

「ある閉ざされた雪の山荘で」概要と感想 東野圭吾作品と映画化について ワンポイント心理学 ~現状維持バイアス~ 「ある閉ざされた雪の山荘で」概要と感想 東野圭吾の同名小説の映画化。7人の若手役者が次回作のオーディションのため、とある山荘に集めら…

映画「ゴールデンカムイ」感想― 人気原作の映画化におけるライトスタッフとは

「ゴールデンカムイ」概要と感想 人気マンガ・小説の映画化の是非 人気原作の映画化におけるライトスタッフ ワンポイント心理学 ~ゲイン・ロス効果~ 「ゴールデンカムイ」概要と感想 野田サトルの同名コミックの実写映画化。明治初期の北海道を舞台に、元…

MOVIE OF THE YEAR 2023 -外国映画編-

気がついたら2024年も1ヶ月以上経ってしまいましたが、引き続き、MOVIE OF THE YEAR 2023 -外国映画編-をお送りします! 10位:ヒンターラント(オーストリア・ルクセンブルク) 監督:ステファン・ルツォヴィツキー出演:ムラタン・ムスル、リヴ・リサ・フ…

MOVIE OF THE YEAR 2023 -日本映画編-

2023年は劇場での鑑賞作品本数が298本でした。惜しくも300本には届かずでしたが、数字だけ見ると改めて「どうやってそんなに観てるんだ???」と自問自答してしまいます。 毎年新年を迎えてから前の年の映画の総評をランキング形式で書いていたのですが、昨…