映画最高!(Cinema + Psycho)

映画に関するあれやこれやについて綴っていきます。映画の感想をメインに、映画にまつわるエピソード、そしてワンポイント心理学を紹介していきたいと思います。

どこよりも遅い! 第97回アカデミー賞 全部門受賞予想

今年も例によってギリギリになってしまいました。

ということでどこよりも遅いアカデミー賞全部門予想です。
今回は予想の時間も書く時間もあまりないのでやや簡易的になりますのでご了承ください。

 


作品賞(Best Picture)候補

◎『ANORA アノーラ』
○『ブルータリスト』
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
▲『教皇選挙』
デューン: 砂の惑星 パート2』
エミリア・ペレス』
『I'm Still Here(英題)』
『Nickel Boys(原題)』
『サブスタンス』
ウィキッド ふたりの魔女』

今年は全体として『ANORA アノーラ』と『ブルータリスト』の一騎打ちの様相ですね。
本命は『ANORA アノーラ』。アメリカ製作者組合賞(PGA)、アメリカ監督組合賞(DGA)を受賞し勢いがありますし、カンヌ映画祭でもパルム・ドール(最高賞)に輝いていることも今では追い風にこそなれ逆風とはならなさそうです。ただ、アメリカのストリッパーとロシアの御曹司の恋を描いた作品ということで題材的には推しづらく、レイティング指定の映画の受賞は1969年の『真夜中のカーボーイ』まで遡らなければならないところがどうかですね(ちなみに『真夜中のカーボーイ』は後にレイティング指定が解除されたそうです)。
対抗は『ブルータリスト』。ユダヤ人の建築家の半生というホロコースト作品で3時間超の超大作です。『ANORA アノーラ』とは対照的に賞受けしやすい題材ということで保守層がこちらの作品を支持する可能性も大いに考えられます。
3番手は『教皇選挙』。こちらは英国アカデミー賞の作品賞を受賞しています。ローマ教皇の選挙を題材にした作品で、ヨーロッパ人の票が集中する可能性はあります。


監督賞(Director)候補

ジャック・オディアール 『エミリア・ペレス』
ショーン・ベイカー 『ANORA アノーラ』
○ブラディ・コーベット 『ブルータリスト』
コラリー・ファルジャ 『サブスタンス』
ジェームズ・マンゴールド 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』

『ANORA アノーラ』が作品賞を受賞するのであれば、ここも手堅くショーン・ベイカーが本命でしょう。ただ、『タンジェリン』以降の作品は批評家受けこそ良いものの『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』でもアカデミー賞ではノミネートすらされなかったことは気がかり。
そうなると対抗のブラディ・コーベットの目も。3時間超の作品をまとめ上げかつ予算もかなり抑えたということでその手腕は評価されてしかるべしでしょう。ただ、最近になって編集の際にAIの使用が取り上げられて物議を醸したこともあり、その点がマイナスでしょうか。


主演男優賞(Actor)候補

エイドリアン・ブロディ 『ブルータリスト』
ティモシー・シャラメ 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
コールマン・ドミンゴ 『シンシン/SING SING』
レイフ・ファインズ 『教皇選挙』 
セバスチャン・スタン 『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』

前哨戦で言えば『ブルータリスト』のエイドリアン・ブロディなのでしょうが、監督賞のところで書いたAI使用がハンガリー語のアクセントの調整のためだったということで、この点が気がかり。
そこで本命は『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』のティモシー・シャラメボブ・ディランを演じ、歌声も披露しているということで、実在の人物の演技は評価されやすいポイントです。2017年の『君の名前で僕を呼んで』以来のノミネートということで悲願の受賞があっても。
ちなみに現時点での最年少主演男優賞の受賞者がエイドリアン・ブロディの29歳343日で、もしティモシー・シャラメが受賞するとこれを更新することになります。その劇的さも後押ししそうな気がします。


主演女優賞(Actress)候補

シンシア・エリヴォ 『ウィキッド ふたりの魔女』
カルラ・ソフィア・ガスコン 『エミリア・ペレス』
○マイキー・マディソン 『ANORA アノーラ』
デミ・ムーア 『サブスタンス』
フェルナンダ・トーレス 『I’m Still Here(原題)』

カルラ・ソフィア・ガスコンがトランスジェンダー女性として初めてノミネートされたのですが、SNSでの差別的発言などが取り上げられ、純粋に評価しづらくなってしまったのが痛いところ。
となると本命は、『サブスタンス』のデミ・ムーア。若さと美しさに固執していく往年の女優を描いたスリラーということで、自身のキャリアをも象徴しているかのような役どころは評価しやすいでしょう。キー・ホイ・クァンブレンダン・フレイザーなどかつてスターダムに立っていた役者のカムバックというのも後押しポイントです。
対抗は『ANORA アノーラ』のマイキー・マディソン。タイトルロールを演じており作品の魅力=彼女の魅力という構図であれば受賞も頷けます。ただ作品自体の評価が高すぎると逆にこの部門では受賞が難しくなるかもしれません(ここを受賞すると作品賞の方が危ぶまれる可能性もありますが)。あとはキャリアを考えるとデミ・ムーアの方が優位かもしれません。


助演男優賞(Supporting Actor)候補

ユーリ・ボリソフ 『ANORA アノーラ』
キーラン・カルキン『リアル・ペイン~心の旅』
エドワード・ノートン 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
ガイ・ピアース 『ブルータリスト』
ジェレミー・ストロング 『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』 

ここは『リアル・ペイン~心の旅』のキーラン・カルキンで鉄板でしょう。
前哨戦を総ナメ状態でもありますし、祖母の足跡を巡るために参加したホロコーストツアーでトラブルを起こしつつも心にグッと来るエピソードを語っていて、作品の魅力そのものの美味しい役を演じきっているというのが評価しやすいポイントでしょう。


助演女優賞(Supporting Actress)候補

モニカ・バルバロ 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
フェリシティ・ジョーンズ 『ブルータリスト』
アリアナ・グランデ 『ウィキッド ふたりの魔女』
イザベラ・ロッセリーニ 『教皇選挙』
ゾーイ・サルダナ 『エミリア・ペレス』

エミリア・ペレス』のゾーイ・サルダナ本命。主演女優賞の欄で書いたように作品全体の評価を揺るがしかねない事態とも言えますが、マフィアのボスの性転換手術に助力する弁護士役で出演時間も主演といって良いほど長く、本作を支持する人が票を投じやすい部門でもあります。


脚本賞(Original Screenplay)候補

『セプテンバー5』 Tim Fehlbaum, Moritz Binder
○『ANORA アノーラ』 ショーン・ベイカー
『ブルータリスト』 ブラディ・コーベット、モナ・ファスヴォルド
◎『リアル・ペイン~心の旅』 ジェシー・アイゼンバーグ
『サブスタンス』 コラリー・ファルジャ

ここも大本命は『ANORA アノーラ』のショーン・ベイカーと思いますが、波乱があるとすれば『リアル・ペイン~心の旅』のジェシー・アイゼンバーグユダヤ人いとこ同士のホロコースト史跡を巡る旅を描いたロードムービーですが、エピソードの作り方、セリフ、展開が良く、本作の支持者はここに票を入れやすい印象があります。


脚色賞(Adapted Screenplay)候補

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』ジェイ・コックス、ジェームズ・マンゴールド
◎『教皇選挙』 ピーター・ストローハン
○『エミリア・ペレス』 ジャック・オディアール
『シンシン/SING SING』 クリント・ベントレー、グレッグ・クウェダー、クラレンス・マクリン、ジョン“Divine G”ウィットフィールド
『NICKEL BOYS(原題)』 Ramell Ross、Joslyn Barnes

作品賞を争う『ANORA アノーラ』、『ブルータリスト』とも脚本賞部門だということを考えると、『教皇選挙』はこの部門を押さえておきたいところではないでしょうか。逆にここを逃すと作品賞の可能性も大いに減少してしまう気がします。


撮影賞(Cinematography) 候補

◎『ブルータリスト』 Lol Crawle
デューン: 砂の惑星 パート2』 Greig Fraser
エミリア・ペレス』 Paul Guilhaume(写真)
『Maria(原題)』Ed Lachman
○『ノスフェラトゥ』 Jarin Blaschke

地味に作品賞とのつながりが深い撮影賞。
ということで、作品賞の方でも対抗視されている『ブルータリスト』を本命に。
対抗は『ノスフェラトゥ』。モノクロのホラー映像が絶賛され、前哨戦でも『ブルータリスト』に匹敵するかそれ以上とも言える位置に。

とにかく怖い伝説の吸血鬼ホラー『ノスフェラトゥ』の最新版は、恐怖映像のお手本のようで、圧巻。


編集賞(Film Editing)候補

○『ANORA アノーラ』 ショーン・ベイカー
『ブルータリスト』Dávid Jancsó
◎『教皇選挙』 ニック・エマーソン
エミリア・ペレス』 Juliette Welfling
ウィキッド ふたりの魔女』 Myron Kerstein

ここも作品賞とのつながりが強い部門ですが、今年度のノミネートはすべて作品賞にもノミネートされています。
『ブルータリスト』はセリフのイントネーションでAIを使用したことが問題視されるならば、この部門こそが如実に影響を受けそうです。
となれば作品の力を考えると、『ANORA アノーラ』と『教皇選挙』。
本命は『教皇選挙』の方と予想します。ローマ教皇選挙にまつわるミステリーということで編集の重要度が高そうで、作品賞よりも受賞の可能性は高いと考えます。


美術賞(Production Design)候補

▲『ブルータリスト』 ジュディ・ベッカー、Patricia Cuccia
教皇選挙』 Suzie Davies, Cynthia Sleiter
デューン: 砂の惑星 パート2』  Shane Vieau, Patrice Vermette
○『ノスフェラトゥ』 Craig Lathrop, Beatrice Brentnerova
◎『ウィキッド ふたりの魔女』 Nathan Crowley, Lee Sandales

デザイン系の部門では強そうな『ウィキッド ふたりの魔女』を本命に。
魔法使いの世界をCGに頼らずに生み出した美術の力に期待します。
ただ本作はシリーズの第一作ということで割り引かれて考える向きがあるかもしれず、そうなると技術系部門で不気味な『ノスフェラトゥ』、作品の力を考えて『ブルータリスト』の目もあるでしょうか。


衣装デザイン賞(Costume Design)候補

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』アリアンヌ・フィリップス 
教皇選挙』 Lisy Christl
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』Janty Yates
○『ノスフェラトゥ』 Linda Muir
◎『ウィキッド ふたりの魔女』 Paul Tazewell 

ここも美術賞と同じ『ウィキッド ふたりの魔女』 と『ノスフェラトゥ』の一騎打ちと見ます。前哨戦で優位な『ウィキッド ふたりの魔女』 を本命に。


メイクアップ&ヘアスタイリング賞(Makeup and Hairstyling)候補

『A Different Man(原題)』
エミリア・ペレス』
ノスフェラトゥ(Nosfeartu)』
◎『サブスタンス』
○『ウィキッド ふたりの魔女』

ヒロインに若さと美を取り戻す、という設定をリアルにするためにはメイクアップは不可欠でしょう。であれば『サブスタンス』が本命でしょう。対抗は『ウィキッド ふたりの魔女』。去年の『哀れなるものたち』のようにデザイン系の部門を総ナメする勢いがあれば。


録音賞(Sound)候補

◎『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
○『デューン: 砂の惑星 パート2』
エミリア・ペレス』
ウィキッド ふたりの魔女』
『野生の島のロズ』 

ここは戦争モノ、音楽モノが強い印象がある部門です。前哨戦では『デューン: 砂の惑星 パート2』ですが前作ですでに受賞済で、シリーズの2作目ということで敬遠されることを考慮して、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』を本命とします。


視覚効果賞(Visual Effects) 候補

『エイリアン: ロムルス
○『BETTER MAN/ベター・マン』
◎『デューン: 砂の惑星 パート2』
猿の惑星: キングダム』
ウィキッド ふたりの魔女』

ここもシリーズだとどうなのか未知数ですが、『BETTER MAN/ベター・マン』以外はすべてシリーズの作品。そのハンデがないのであれば素直に『デューン: 砂の惑星 パート2』を本命にします。前作よりさらにスケール感のアップした映像は視覚効果によるものも大きいので、再び評価される可能性は大きいです。対抗は猿の擬人化でもより低予算で製作された『BETTER MAN/ベター・マン』。


作曲賞(Original Score)候補

◎『ブルータリスト』
教皇選挙』
『野生の島のロズ』
○『エミリア・ペレス』
ウィキッド ふたりの魔女』

音楽系部門のみならず『チャレンジャーズ』が完全にシャットアウトされているのはなぜかはわかりませんが、それであれば前哨戦2番手の『ブルータリスト』を素直に評価。対抗は作品内でも音楽の重要度が高そうな『エミリア・ペレス』。


歌曲賞(Original Song)候補

◎“El Mal” from 『エミリア・ペレス』
“The Journey” from 『The Six Triple Eight(原題)』
○“Like A Bird” from 『Sing Sing(原題)』
“Mi Camino” from 『エミリア・ペレス』
“Never Too Late” from 『Elton John: Never Too Late(原題)』

昨年の『バービー』をはじめ、『ラ・ラ・ランド』、『スラムドッグ$ミリオネア』など、複数曲がノミネートされた作品の主題歌が受賞するパターンが多い印象です(例外もありますが)。となると作品賞にもノミネートされている“El Mal” from 『エミリア・ペレス』が本命です。前哨戦からも同作品内の票割れもなさそう。件のスキャンダルが嫌われるようであれば“Like A Bird” from 『Sing Sing(原題)』逆転の可能性も。


国際長編映画賞(International Feature)候補

◎『I’m Still Here(英題)』(ブラジル)
『ガール・ウィズ・ニードル』(デンマーク
○『エミリア・ペレス』(フランス)
『聖なるイチジクの種』(ドイツ)
『Flow』(ラトビア

作品賞にもノミネートされている『I’m Still Here(英題)』と『エミリア・ペレス』の一騎打ちでしょう。本来ならば最多ノミネートでもあり前哨戦でも勢いのある『エミリア・ペレス』が本命なのですが、やはりタイトル・ロールを演じた主演女優の差別的発言というのは看過できないのではないでしょうか。となると『I’m Still Here(英題)』が浮上してきます。ウォルター・サレス監督は1998年の『セントラル・ステーション』以来となるノミネートでかつブラジル作品の初受賞になるなどメモリアルとしても十分可能性は高いです。


長編アニメーション映画賞(Animated Feature)候補

○『Flow』
インサイド・ヘッド2』
『Memoir of a Snail(原題)』
ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!』
◎『野生の島のロズ』

ドリームワークス渾身の作品か、ラトビアの新鋭か。
本命は『野生の島のロズ』にします。こちらはすでに鑑賞済ですが、「野生のロボット」を現代風にアレンジし、AIと動物たちの共生というテーマに昇華しています。作品としてのクオリティーも高く、BOXOFFICEでも大ヒットと欠点らしい欠点がありません。『Flow』は国際長編映画賞とのWノミネートは強力ですが、日本のジブリ作品を除いて英語圏以外の作品がなかなか受賞していないだけにやや不利か。


短編アニメーション映画賞(Animated Short)候補

『Beautiful Men(原題)』
『In the Shadow of the Cypress(原題)』
『あめだま』
○『Wander to Wonder(原題)』
◎『Yuck!(原題)』 

短編アニメ映画の賞レース前哨戦とも言えるアニー賞を受賞している『Wander to Wonder(原題)』が強力ですが、本命は『Yuck!(原題)』。思春期の少年少女の成長を表現豊かに描いた部分が評価されそう。

 

長編ドキュメンタリー賞(Documentary Feature)

『Black Box Diaries』
○『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』
『Porcelain War(原題)』
『Soundtrack to a Coup d’Etat(原題)』
◎『Sugarcane(原題)』

『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』は鑑賞済ですが、イスラエルパレスチナ問題を追った作品をユダヤ系の多いアカデミー賞が正面から向き合うかは疑問です。
下馬評的には『Porcelain War(原題)』になるのですが、こちらはウクライナを描いている作品で受賞すれば3年連続ロシア・ウクライナ問題になるのでそれはさすがになさそうな気がします。本命は『Sugarcane(原題)』。カナダの先住民問題を追った作品です。


短編ドキュメンタリー賞(Documentary Short)候補

『Death by Numbers(原題)』
◎『I Am Ready, Warden(原題)』
『Incident(原題)』
▲『Instruments of a Beating Heart(原題)』
○『The Only Girl in the Orchestra(原題)』

本命は死刑制度を取り上げた『I Am Ready, Warden(原題)』。死刑宣告を受けた男が被害者遺族と向き合うためにした決断を描く作品だそうです。
対抗は『The Only Girl in the Orchestra(原題)』。ニューヨーク・フィルハーモニー楽団初の女性団員の姿を捉えており、ウーマン・エンパワメントというテーマを考えると受賞してもおかしくありません。
3番手に予想した『Instruments of a Beating Heart(原題)』は日本の作品。小学生が楽器のオーディションに挑む様子を追った作品で、他の作品と比べてほのぼのしているのがかえって好印象になる可能性も。


短編実写映画賞(Live Action Short)候補

『A Lien(原題)』
『Anuja(原題)』
○『I’m Not a Robot(原題)』
『The Last Ranger(原題)』
◎『The Man Who Could Not Remain Silent(原題)』

本命は『The Man Who Could Not Remain Silent(原題)』。
イスラム教徒によるクロアチア人虐殺事件を描いた作品で、カンヌ映画祭の短編映画部門のパルム・ドールを受賞しているというのも強力な後押し。
対抗は『I’m Not a Robot(原題)』。
他の候補が社会派な作品が多い中で、パソコンにどうしても認識されない自分が本当に人間なのか疑問に持つという設定の妙が受ければ。

というわけで滑り込みでなんとか全部門予想してみました。
今年はNHK BSで授賞式が見られるので、楽しみですね。